信頼できる場所とは、通常はハード ディスク上またはネットワーク共有上のフォルダを指します。信頼できる場所に保存されているファイルは、セキュリティ センターのセキュリティ機能によるチェックを受けずに開くことができます。ここでは、信頼できる場所が有用な理由およびその作成方法を説明します。また、信頼できる場所を使用する前の注意事項についても説明します。
この記事の内容
信頼できる場所を使用する状況
ファイルを開くときにセキュリティ センターのセキュリティ機能でファイルをチェックしない場合は、ファイルを信頼できる場所に保存する必要があります。たとえば、セキュリティ センターによって安全性が低いと判断され、無効にされるマクロを含むドキュメントを開く場合です。ドキュメントおよび含まれているマクロが信頼できる発行元からのものであると判断する場合は、セキュリティ センターの既定の設定を安全性の低いマクロ セキュリティの設定に変更するのではなく、ドキュメントを信頼できる場所に移動します。信頼できる場所からファイルを開くと、セキュリティ センターのセキュリティ機能によってチェックされないので、セキュリティ警告は表示されず、マクロは有効です。マクロ セキュリティの詳細については、「Office ドキュメントのマクロを有効または無効にする」を参照してください。
定義済みの信頼できる場所
組織内では、管理者が信頼できる場所を作成している場合があります。信頼できる場所の使用方法については、管理者に問い合わせてください。
既定の信頼できる場所
2007 Microsoft Office system をインストールすると、信頼できる場所がいくつか自動的に作成されます。以下はその例です。
- <ドライブ>\Program Files\Microsoft Office\Templatesドライブ>
- <ドライブ>\Program Files\Microsoft Office\Office12\Startupドライブ>
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安全性の高い信頼できる場所
信頼できる場所には、ハード ディスク上やネットワーク共有上のフォルダがあります。ただし、Microsoft Windows のログオン パスワードを使用してコンピュータを保護している場合は、Windows Vista の場合はドキュメント フォルダ内のサブフォルダ、Microsoft Windows XP の場合はマイ ドキュメント フォルダ内のサブフォルダなどのローカル フォルダを使用する方が安全です。このパスワードは強力なものにする必要があります。強力なパスワードを作成するためのヒントおよびパスワードを安全に記憶および保存する方法については、「強力なパスワードを作成する」を参照してください。
ネットワーク共有など、お使いのコンピュータ上にない場所は安全性が低くなります。ネットワーク共有上のパブリック フォルダをファイルの信頼できる場所に指定しないようにします。
重要 ドキュメント フォルダまたはマイ ドキュメント フォルダ全体を信頼できる場所に指定することはお勧めしません。指定すると、ハッカーに悪用されるターゲットになり、セキュリティ上の問題が増加します。ドキュメント フォルダまたはマイ ドキュメント フォルダ内にサブフォルダを作成し、そのフォルダだけを信頼できる場所に指定します。
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