Adobe Premiere Pro 2.0 - AvGuide
AVガイド
Premiere Proとは? †
作業の流れ †
ここではメディアセンター1Fのオープンエリアに設置されているHP(ヒューレットパッカード)社製のワークステーションでのPremiere Pro編集を例にとって説明します。
DV機器の接続 †
メディアセンター1Fのオープンエリアに設置されているHP(ヒューレットパッカード)社製のワークステーションにはIEEE1394ケーブルが接続されています。
このケーブルをDVカメラのDV端子に接続します。
Premiere Proの起動と新規プロジェクトの開始 †
Premiere Proの起動 †
Premiere Proを起動するにはWindowsの"スタート"メニューから、Adobe Premiere Pro 2.0を選択します。
"スタート"→"すべてのプログラム"→"Adobe Premiere Pro 2.0"で起動します。
プロジェクトを開く †
- Premiere Proを起動すると上のような画面が開きます。
- この画面で"新規プロジェクト"ボタンをクリックすると新規プロジェクトの設定画面が開きます。
新規プロジェクトの設定については次項"新規プロジェクト"を参照してください。 - 既存のプロジェクトを開く場合は、ウィンドウ上部の"最近使用したプロジェクト"の一覧から選ぶか、"プロジェクトを開く"ボタンをクリックし、次に表示されるウィンドウで開くプロジェクトのファイルを選択してください。
新規プロジェクト †
- プリセットを選択する
"使用可能なプリセット"一覧の中から、目的に適ったプリセットを選択します。
選択したプリセットについての詳細は右側の"説明"エリアに表示されます。
メディアセンターで貸し出しているDVおよびHDVカメラをデフォルトの設定で使用した場合は、"DV - NTSC → Standard 48kHz"を選択します。
HVR-A1J(HDVカメラ)を用いてHDV撮影を行った場合は、"Adobe HDV → HDV 1080i 25 (Sony 50i)"か"Adobe HDV → HDV 1080i 30 (Sony 60i)"を設定したフレームレートに応じて選択します。
(HVR-A1Jは貸出時にはDV撮影モードに設定されていますので、HDV撮影を行う際には各自で設定を行ってください。
HVR-A1Jの使用方法についてはHVR-A1Jの項目を参照してください。) - 保存先を選択する
- ファイル名を入力してOKをクリックする
素材の取り込み †
ビデオ素材の取り込み †
キャプチャする †
- "ファイル"→"キャプチャ"の順に選択し、"キャプチャ"ウィンドウを開く
- デッキ操作ボタンでDVデッキを操作し、キャプチャしたい部分で再生を止める
- 再生ボタンをクリックし、テープを再生する
- 録画ボタンをクリックし、キャプチャを開始する
キャプチャを終了させるときは、停止ボタンを押すか"Esc"キーを押します。
- クリップ同士をつなぐ際にディゾルブを使用する場合は、クリップにディゾルブをかける時間分の余白が必要になります。
ディゾルブを使用する場合にはキャプチャ時にやや長めに録画しておくのが良いでしょう。
音声素材の取り込み †
オーディオCDからの音声の読み込み †
オーディオCDの音声を作品に使用する際は、音声データをPremiere Proに読み込める形式に変換する必要があります。
ここでは、メディアセンターのワークステーションにインストールされているAdobe Auditionを用いてオーディオCDの音声データを取り込む方法をご紹介します。
- Auditionを起動する
Auditionを起動するにはWindowsの"スタート"メニューから、Adobe Audition 2.0を選択します。
"スタート"→"すべてのプログラム"→"Adobe Audition 2.0"で起動します。 - ワークスペースを設定する
Auditionが起動したら、"ウィンドウ"→"ワークスペース"→"編集ビュー"の順に選択します。 - "CDからオーディオを抽出"ウィンドウを開く
"ファイル"→"CDからオーディオを抽出"の順に選択し、"CDからオーディオを抽出"ウィンドウを表示します。 - CDからオーディオを抽出する
- "CDからオーディオを抽出"ウィンドウが表示されたら、抽出するオーディオトラックを選択する
- "プレビュー"ボタンをクリックして選択したトラックを再生して確認する
- "OK"ボタンをクリックしてオーディオを抽出する
抽出中は下のような画面が表示されます。
- "トランスポート"パネルを操作して音声データを再生確認する
- "ファイル"→"別名で保存"を選択し、音声データを保存する
ここでは保存するファイルの種類を指定することができますが、特別な理由が無い限り"Windows PCM"にしておくことをおすすめします。
ファイルをプロジェクトウィンドウに読み込む †
読み込むファイルをプロジェクトウィンドウにドラッグアンドドロップ、もしくは「ファイル」→「読み込み」を選択し、読み込むファイルを指定します。
読み込んだクリップをトリミングする †
必要のないフレームを削除することを「トリミング」と言います。
プロジェクトウィンドウに読み込まれたクリップを再生し、実際に編集で使用する範囲を決めます。
- プロジェクトウィンドウにあるクリップをダブルクリックし、"モニタ"ウィンドウに表示させる
- クリップを開始したいフレームにシャトルスライダ上のジョグコントロールを移動し、"マークイン"ボタンをクリックする
クリップの使用したい範囲のインポイント(始点)が指定されます。 - 終了したいフレームにジョグコントロールを移動し、"マークアウト"ボタンをクリックする
アウトポイント(終点)が指定されます。
トリミングしたクリップをタイムラインウィンドウに配置する †
トリミングしたクリップをタイムラインウィンドウのビデオトラックにドラッグし、配置します。このとき、映像はビデオトラックに、音声はオーディオトラックに配置されます。
カット編集を行う †
タイムラインウィンドウに配置したクリップを移動させて編集を行います。
タイムラインウィンドウ左上に表示されているツールバーパレットからツールを選択して使用します。
クリップはクリックすることで選択できます。
ツールの選択は、ツールパレットの各ツールアイコンをクリックすることで選択できます。
- クリップの移動
"選択ツール"を使用した状態でクリップをドラッグすると、選択された範囲のクリップが 点線で囲まれ、トラック上を移動させることができます。
"トラック選択ツール"などを使えば、複数のクリップを同時に選択することができます。 - クリップの長さの変更
"選択ツール"を選択し、クリップの短くしたい側、または長くしたい側の端をつかんでドラッグします。
トリミングする前のクリップの長さの範囲内なら、自由にクリップの時間を変更することができます。 - クリップの分割
1つのクリップを分割するには、ツールパレットの"レザーツール"を使います。
"レーザーツール"を選択してクリップを選択すると、"レーザーツール"を置いた位置からクリップが2つに分割されます。
分割されたクリップは別々に移動させたり、編集したりすることができます。
分割する際に、分割したい位置に編集ラインを移動させておくと、カーソル編集ラインに合わせてより正確に分割することができます。
エフェクトの利用 †
エフェクトとは †
PremiereProでは動画編集の際に異なる2つのクリップを滑らかにフェードさせてつなげたり、クリップ映像の色合い、明るさ、コントラストなどを調節したりと様々な特殊効果を使うことができます。
ここでは、それらを総称してエフェクトと呼びます。
Premiereではエフェクトを使用すると、プレビューやビデオ出力をする際に、レンダリングが必要になります。
ワークエリアバーの指定 †
タイムラインの目盛の上にあるワークエリアバーによって、レンダリングや出力の範囲指定ができます。
ワークエリアバーはその端をドラッグすると伸ばすことができ、中心をドラッグすると全体を動かすことができます。
効果やフィルタを使用するとワークエリアバーの下に赤い線が表示されることがありますが、これはその部分のレンダリングが必要であることを示しています。
フェードイン、フェードアウトの作成 †
フェードイン、フェードアウトとは映像を徐々に表示させたり、徐々に消していく効果です。
ペンツールを選択して、キーボードのCtrlキーを押しながら、クリップのフェードインを終わらせたい地点で、クリップ上に表示されている黄色いラインをクリックすると、クリックした箇所にポイントが作成されます。
続いてクリップの最初のポイントを選択し、一番下までドラッグします。
これでフェードインが完成します。逆の方法で、フェードアウトも作成できます。
トランジション †
トランジションとは †
トランジションはカット編集の際にクリップとクリップをつなぐためのエフェクトで、主に場面転換などの際に使われます。
トランジションの適用 †
"情報"、"ヒストリー"、"エフェクト"の3つのタブが並んでいるウィンドウの"エフェクト"タブをクリックしてエフェクトの一覧を表示します。
エフェクト一覧の中から"ビデオトランジション"を選択し、その中から適用したいトランジションを選択します。
トランジションを適用するには、選択したトランジションをタイムライン上のクリップとクリップのつなぎ目にドラッグ&ドロップします。
オーディオにもトランジションを適用することができます。
オーディオにトランジションを適用する場合は"オーディオトランジション"の中から適用するトランジションを選択して、音声トラックにあるクリップのつなぎ目にドラッグ&ドロップしてください。
トランジションの削除 †
タイムライン上に配置したトランジションをクリックして選択し、キーボードの"Delete"キーを押すか、右クリックして「消去」を選択します。
トランジション配置の際の注意点 †
"ディゾルブ"系などのトランジションを作成する際には、ディゾルブを適用するフレームの長さだけ余分にフレームを残しておく必要があります。
余分にフレームがキャプチャされていない場合は、
トランジションに必要な予備のフレームが不足しています。不足分は端のフレームを繰り返して対応します。
とダイアログが表示され、不足したフレーム分端のフレームが繰り返されます。
このようなトラブルを避けるためにも、キャプチャの際に多少余分にフレームをキャプチャしておくことをおすすめします。
出力と保存 †
Premiereでは編集したプロジェクトファイルを、ビデオテープ(miniDV)やDVD、AVI、MPEG2、WMVファイルなどに書き出すことができます。
ここではDVテープへの書き出し(DV形式およびHDV形式)、Windows Media Video(WMV9)への書き出し、作業中のプロジェクトの保存方法について説明します。
DVテープへの書き出し †
DV形式でのDVテープへの書き出し †
- "テープへ書き出し"ウィンドウを開く
DVカメラが適切に接続されていることを確認し、"ファイル"→"書き出し"→"テープへ書き出し"を選択して、"テープへ書き出し"ウィンドウを開きます。
※DVカメラの設定についてはDVカメラのマニュアルを参照してください。 - 書き込みを開始する
"テープへ書き出し"ウィンドウで「レコーダをアクティブ」にチェックをつけ、必要に応じて「オプション」を設定し、「書き出し」ボタンをクリックします。
「書き出しステータス」を確認し、「ステータス」に「書き出しの正常終了」と表示されると書き出し完了です。
HDV形式でのDVテープへの書き出し †
- "テープへ書き出し"ウィンドウを開く
HDVカメラが適切に接続されていることを確認し、"ファイル"→"書き出し"→"テープへ書き出し"を選択して、"HDVへ書き出し"ウィンドウを開きます。
※HDVカメラの設定についてはHDVカメラのマニュアルを参照してください。 - 書き込みを開始する
"HDVへ書き出し"ウィンドウの「レンダリングして書き出し」ボタンをクリックしてHDVへの書き出しを行います。
Windows Media Video(WMV9)形式での書き出し †
- Adobe Media Encorderを起動する
"ファイル"→"書き出し"→"Adobe Media Encorder"を選択して、Adobe Media Encorderを起動します。 - 出力ファイル形式と出力範囲を決定する
Adobe Media Encorderの「形式」メニューから、「Windows Media」を選択します。
範囲は特に理由が無い場合は「シーケンス全体」を選択しましょう。
「プリセット」メニューから適切なプリセットを選択します。
通常は「WM9 NTSC 〜K ダウンロード」の中から用途にあったビットレートのものを選択すると良いでしょう。 - 書き出しを実行する
「OK」をクリックすると"ファイルの保存"ウィンドウが開くので、ファイルの保存先とファイル名を入力し、「保存」をクリックします。
レンダリングが開始されるので、レンダリングの完了を待ちます。
レンダリングが完了したムービーが問題なく再生できれば完成です。
プロジェクトの保存 †
"ファイル"→"保存"を選択して、プロジェクトを保存します。
このとき保存先にVドライブを指定することで個々のワークステーションのハードディスクに保存されますが、これは共有領域なので他の利用者によって削除される可能性があります。
編集作業が終わったら、必要なものは個人の責任においてDVD-RAMやビデオテープなどに保存しておきましょう。
プロジェクトファイルは.proppjという拡張子で保存されます。
このファイルはキャプチャした元の映像の定義ファイルなので、編集の途中でに保存する場合はキャプチャした映像を移動したり削除したりしないでください。
終了 †
"ファイル"メニューから"終了"を選択して、PremiereProを終了します。
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